今年度の銘鑑

令和五年度巻柏之銘鑑 (第七十一号)

 銘鑑は相撲の番付表を見立てた体裁をとり、江戸時代の寛政11年(1799年)に発行された「萬年青」の銘鑑が第一号といわれています。「巻柏」の銘鑑は、古くは天保14年(1843年)に発行された「東都岩檜葉名寄取組」にその姿を見ることが出来ます。その後、明治、昭和と断続的に「巻柏」の銘鑑が発行された記録が残されています。
 日本巻柏連合会が結成されて「巻柏之銘鑑」第一号を発行したのは昭和22年になります。昭和32年に第五号を発行して以降は現在にいたるまで毎年発行しています。銘鑑に記載されている名称は、その年に栽培されている代表的な品種です。全国的に品種名を統一し、類似品種と区別出来るように解説もされています。時代をさかのぼって銘鑑を見ていくと、それぞれの時代の品種の変遷や傾向を読み取ることができ、品種の貴重性も知ることが出来ます。

<銘鑑のみかた>
 銘鑑の中央から左側は東方、右側は西方といわれます。番付は、中央最上段の欄が最高位を示し(最高希貴品)、次いで左右の両端と中央列(全盛希貴品)、最上段の左右両側(優秀希貴品)、以下、段が下になるにつれ下位となり、文字も小さくして並べられています(別格希貴品、別格貴品、全盛貴品、貴品の順)。

<銘鑑の入手方法>
 日本巻柏連合会の会員は、毎年、「会報」と共に「巻柏之銘鑑」が配布されます(原版は多色刷りです)。非会員の方も「巻柏之銘鑑」を購入することができます。お近くの支部の展示会や全国展示大会にてスタッフにお問い合わせ下さい。