白雲龍(はくうんりゅう)
金昇龍の変化種。まばらな常葉に先岐葉が混生する中型葉で、初夏から黄緑色の地合いの葉先から白曙斑があらわれ広がり、全葉を染める。
昭和44年登録 茨城県水戸市 鬼沢 大義
白王(はくおう)
雲井鶴の変化種で、大葉。生長とともに葉組がひし形になる。白斑を現し秋には鮮やかに紅葉する。
平成19年登録 静岡県袋井市 増田 芳徳
白王龍(はくおうりゅう)
錦昇龍の変化種で、やや荒めの常葉と龍葉をまじえる。立葉性の中葉。葉先のところどころに白爪斑を現し、時には中斑にも白を持つ。強日に当てると白斑が消える。
昭和49年登録 茨城県水戸市 綿引 恒幸
白寿(はくじゅ)
自然実生の桧葉系で、中葉で盃型系。晩春より葉先に白斑を現し、初夏には白斑に染まる。晩夏よりやや緑斑を現して、淡い橙紅色に紅葉する。
平成17年登録 栃木県粟野町 岩田 明良
白扇ノ舞(はくせんのまい)
白牡丹の変化種で葉重ねが荒い。葉色は淡く、中央部から白黄色に変わり、秋には種特有の淡白にオレンジを交えた紅色に葉を染める。
平成15年登録 静岡県浜北市 平松啻作
白鳥(はくちょう)
やや立葉性で大葉。初夏の頃から白斑を現しはじめ、のちに全葉に及ぶ。生育が不十分な場合は白斑はでない。従って根が充分張れる鉢に植えること。秋には幾分の紅葉が見られる。
昭和32年登録 埼玉県川口市 富田 新太郎
伯宝龍(はくほうりゅう)
旭龍の変化種で種短の龍葉。春から白黄色の斑を現し、次第にに緑が掛かる中斑になる。淡茶色に紅葉する。
平成11年登録 静岡県浜松市 大野木 義次
白牡丹(はくぼたん)
黒牡丹の変化種で大葉、葉重ねもよい。中曙斑を有する濃緑色。夏には葉先から白黄色の曙斑が現れはじめ、盛夏にはほぼ全葉を白黄色に染める。紫色に近い紅葉をする。
年登録 昭和33年 埼玉県川口市 富田 新太郎
羽衣(はごろも)
中立葉性で萌黄色。やわらか味のある草姿で、黄葉に丸みを帯びて性質は宝山よりもやや弱く、特に日に焼けやすい。紅色に紅葉する。
白晃麒麟(はっこうきりん)
葉幅がやや広く、葉が詰まって葉重ねがよい。淡緑色の地合いに白曙斑が全葉に広がり、夏から秋にかけて全葉銀色に近くなる。
昭和42年登録 茨城県水戸市 高木 里市
花車(はなぐるま)
常葉で緑色がやや強く、晩春から葉先に白に近い黄の曙斑が入りはじめる。夏にはほぼ全葉が白黄色斑へ変わる。秋が近づくにつれて白黄色斑にほのかに紅色を掛け始め、真赤に紅葉する。
花ノ山(はなのやま)
平葉性で葉組がやや荒めで葉立は金華山に似る。夏には葉先から黄色の曙斑と中間斑が現れ、地合いの緑はやや淡い。紅葉は赤に近い。
花火(はなび)
宇陽の誉の変化種。桧葉系で大葉である。砂子斑で色彩が豊かで、葉の親筋が特に色彩がよく、秋には見事に紅葉する。
平成23年登録 茨城県水戸市 田邊 修一
浜孔雀(はまくじゃく)
麒麟獅子の変化種で、巻き上る立葉性、ウロコは荒い。葉全体淡黄色、秋が深まると共に黄褐色の紅葉になり見事。
平成2年登録 静岡県浜北市 大野木 義次
浜千鳥(はまちどり)
燕尾の変化種で、先岐葉のやや大葉。緑黄色が夏から秋にかけて赤橙色に変わる。
平成16年登録 静岡県浜北市 古木 孫一
春駒(はるこま)
玉織姫の変化種で、平葉性の細葉である。やや淡緑色で白黄色の曙斑を現し、淡い朱色を帯びた紅葉をする。
昭和51年登録 栃木県宇都宮市 静岡県富士宮市
岡島 秀光 橋本 清
飛金龍(ひきんりゅう)
小枝葉と先岐葉の混生する大型葉で葉組が荒い。地合いは緑色で盛夏より先岐葉の葉先に金斑を現す。富士之華の原生種と思われる。
昭和18年登録 東京金龍会
常陸ノ錦(ひたちのにしき)
萌黄縮緬の変化種で、常葉系の中葉。葉幅はやや荒い。緑色の葉に白黄色の刷毛込み斑葉と白黄葉をまじえ、秋には紅色と濃紫色をまじえた紅葉になる。
昭和56年登録 茨城県水戸市 高木 里市
日之出鶴(ひのでづる)
白黄色の散斑が緑の地合いに無数に入り、やや立性のもので茂りもよい。鮮やかな紅色に紅葉する。
昭和40年登録 茨城県水戸市 高木 里市
飛龍(ひりゅう)
葉元に少し常葉をともなう極立葉性。いわひばのなかで一番葉幅のあるもの。濃緑色の龍葉の先はわずかに割れる。紫色に紅葉する。
天鵞絨(びろーど)
細葉性で矮性。分岐はこまやかで、ぱりっとした手触りがこの品種の特徴。濃い緑色で、葉先に白斑を持つ。新しい葉先は白爪斑が少ない。
富貴殿(ふうきでん)
高尾錦の変化種で、小葉。葉組が良い。春夏を通してあまり変化はなく、淡い橙色に紅葉する。
昭和19年登録 静岡県浜松市 古木 孫一
福寿(ふくじゅ)
楊貴妃の変化種で、桧葉系。平葉性で小型種。春から強日で培養すると全葉に白黄色を見事に現す。紅橙色に紅葉する。
平成元年登録 栃木県宇都宮市 坂井 義三郎
富士錦(ふじにしき)
銀星冠の変化種で、中葉。淡緑色の地に、葉先から乳白色の曙斑を染める。秋には葉先から明るい紅色になり、優美である。
平成4年登録 静岡県富士宮市 市川 又彦
富士之華(ふじのはな)
金龍の変化種で、はじめは龍葉の姿で芽出しし、のちに葉先に手のような葉形を出す。明るい緑色と夏の葉先から白曙斑に変化するさまは美麗。秋には明るい赤色に紅葉する。
昭和22年登録 静岡県富士宮市 若林 茂
不動錦(ふどうにしき)
小紋錦の変化種。大葉。葉組は粗い。芽出しから葉先に金斑を現し、緑につやを感じる。夏から芯、葉先を除いて橙色の斑を現す。秋が深まるにつれて斑色も濃くなり荘厳になる。
平性元年登録 茨城県勝田市 高星 伝
富鷹之華(ふようのはな)
春日錦の変化種で、葉幅が広く肉も厚い。濃紺の羅紗地で、白黄色の散斑に紅斑がまじる。夏から黄斑が強く、秋には紅色に紅葉する。
昭和50年登録 静岡県富士宮市 大村 亘
紅孔雀(べにくじゃく)
中立葉性の大葉で、緑一色で葉組は荒い。初秋から赤色の斑が葉先を残して濃赤紫を帯びる。
昭和51年登録 茨城県水戸市 綿引 恒幸
紅衣(べにごろも)
唐衣の変化種。平葉性のやや下がり葉でやわらかい。荒い葉先は、黄味を帯びて紅曙斑になり、紅色に紅葉する。
昭和60年登録 茨城県鉾田町 方波見 信男
紅筑波(べにつくば)
自然実生で、檜葉系中葉で葉肉が薄く黄緑色の地合いに砂子斑が入り夏季には全葉艶やかな黄色の斑があらわれる。秋が深まると赤紅色に染まる。
平成28年登録 茨城県石岡市 栗林 和英
紅満月(べにまんげつ)
自然実生で平葉性。葉が太く、葉幅大きく荒い。初夏の頃から葉先をややかかえる。秋の紅葉は赤橙色に染まり見事である。
平成29年登録 茨城県笠間市 野邉 昇
鳳王殿(ほうおうでん)
自然実生、檜葉系の中型葉、細葉種で葉は重なり垂さが春から白曙が現れ夏にかけて乳白色に染まる。赤朱色に紅葉する。
平成29年登録 愛知県米原市 山田 義憲
鳳冠(ほうかん)
やや立葉性の小葉。緑に白黄色の曙斑が現れ、夏はほとんど全葉におよぶ。秋には透き通るような紅を染める。
昭和48年登録 茨城県水戸市 天神山木楽園発表
豊玉錦(ほうぎょくにしき)
玉姫龍の変化種。玉姫龍の太葉種で緑葉の地合に砂子斑が入り、白黄色の日照斑が見られる。紅葉は橙をかけて染まる
昭和25年登録 千葉県柏市 大場 俊久
豊色錦(ほうしょくにしき)
自然実生。春から白黄色の散り斑が入り、夏に葉先から日照斑が覆輪状に出る。秋に赤橙色の紅葉に染まる
令和3年登録 滋賀県米原市 山田 義憲
宝山(ほうざん)
檜葉系で平葉性。葉先はやや下垂する。葉組はややまばらでやわらかい感じ。黄または白黄の地色の中に淡い白黄の斑を現す。紅色の明るい紅葉をする。
豊寿(ほうじゅ)
自然実生檜葉の中型種。緑黄色の地に砂子斑で、秋の紅葉は赤茶色に染まり見事である。
日照 中日または強日
宝泉(ほうせん)
自然実生で、桧葉系と龍葉系の中間種。葉の中心はウロコが荒く、葉組も荒い。葉の中心は黄白色で、橙紅色に見事に紅葉する。
平成17年登録 茨城県水戸市 小泉 徳次郎
鳳明殿(ほうめいでん)
唐花の自然実生。平葉性・姫性。生長と共に芽数が多くなり細かく密集し、玉の姿となる。初夏より葉先から白色の曙斑が現れてのちに中斑になり、秋には紅色に紅葉する。
平成22年登録 愛知県一宮市 平松 秀明
北杜錦(ほくとにしき)
自然実生。やや大型葉で盃型性、小苗は半球型になる。初夏より白黄色の曙斑が入り、秋は鮮赤橙色に紅葉する。
平成25年登録 東京都大田区 白石 成一
牡丹冠(ぼたんかん)
黒牡丹の変化種で、小葉。淡黄色で葉重ね良く密茂する。初夏より葉先に白色をおび、秋には淡い紅を現し優美な姿になる。強日でないと美しい色彩は出ない。
平成6年登録 茨城県水戸市 小泉 徳次郎